修了生の声

中上純さん

プロフィール

  • 税理士
  • 中上純税理士事務所 所長

歩んできた道のり

  • 1994年3月 大学卒業
  • 1995年12月 税理士試験財務諸表論 合格
  • 1996年12月 税理士試験固定資産税 合格
  • 1997年12月 税理士試験簿記論 合格
  • 1999年10月 税理士個人事務所勤務
  • 1999年12月 税理士試験法人税法 合格
  • ―結婚・出産―
  • 2010年〜 複数の会計事務所にて業務従事
  • 2014年5月 大手税理士法人勤務
  • 2015年4月 LEC会計大学院入学
  • 2017年3月 LEC会計大学院修了
  • 2017年8月 税理士試験税法科目免除認定
  • 2018年1月 税理士登録
  • 2018年11月 独立開業

中上純さん

父の急逝で大混乱 お世話になった税理士先生との出会い

大学2年の時、父が急逝しました。悲しみ以上にやらなければいけないことが多く、様々かかってくる税金のことも全くわかっておらず、母も困り果て、家庭が大混乱に陥ってしまいました。その時に一人の税理士の先生に助けていただいたのです。そのことがきっかけで「税理士」という職業を知り、私もそんな仕事ができたらいいなと思うようになりました。その先生とは今でも年賀状をやりとりしています。もうご高齢で現役ではなさっていないと思うのですが、私がなかなか税理士試験に合格せずに苦戦しているのもずっとご存じで、税理士登録の報告をした時には本当に喜んでいただきました。税理士試験の勉強を始めたのは、大学を卒業した後です。5年間で4科目合格しました。当時は死ぬ気で朝から晩まで缶詰になって勉強していましたね。ただ受験仲間に恵まれまして。苦しい中、本当に支えになりました。

4科目目の法人税法に合格した年、個人の会計事務所に勤務し始めました。いざ仕事を始めてしまうとやはり忙しく、合格できないまま悩んでいた時期に結婚することになったのです。子供も授かり、もう税理士試験は難しいな、諦めよう、家庭に入って母になり子育てをして、家を守っていこうとそこで決めました。ただ、正直なことを言えば後ろ髪はひかれていましたね。

後ろ向きな気持ちで大学院に出願 入試当日に感じた変化

その後、1人で子供2人を育てなければならない状況になり、仕事を探し始めたのですが、ちょうど不景気の真っ只中。非常に厳しい時期でした。これはひとまず資格をとらないとという気持ちで受験勉強を再開したのですが、かれこれ10年近くのブランクがあります。これまで勉強してきたことも全部忘れてしまい、まさにマイナスからのスタートでした。消費税法・事業税などにチャレンジしましたが難しく・・・。ただ、とにかく資格をとらないと今後自分の先がないという気持ちが強く、そこで初めて大学院への進学を考えたのです。

試験免除という制度は知っていました。ただ私が勉強を始めた頃は、とにかく全科目合格するのが税理士としてあたりまえという認識でした。ですのでその時も、もう免除しかないという、マイナスな気持ちだったというのが正直なところです。

それが入試面接当日、面接官だった副学長の慶松勝太郎先生とのやりとりで、私の中の大学院のイメージに変化が起きました。後ろ向きな、逃げるような気持ちで面接に臨んでいたのですが、先生とお話したことで、自分のイメージと実際の大学院は違うんじゃないか、もしかしたらすごく勉強ができるところなのかもしれない、何かが違うぞ、ここは、と感じたのです。

入学して、本当に驚いて。大学院ってこんなにしっかり勉強するんだ、今まで私が思っていた世界は本当に小さかったんだと思いました。元々文系だったので、経済や経営など全く勉強したことがなかったんですが、大学院で初めて勉強し、驚きというか、自分は本当に何も知らなかったんだなと実感しました。大学院に入学したことで、視野を広げていただいたことと、たくさんの選択から自分で選んで歩いていけばいいんだという気持ちをもらえました。

真っ暗闇を歩いているような心境 先生方に明かりを灯していただいた

修士論文は相続税への興味から、所得税法の範囲で相続税とリンクする題目という方向で探しました。非常に難しいテーマで内容も複雑でしたので、本当に先生方のご指導のおかげで書き上げることができたと感じています。

修士論文のラストスパートの時期に母の具合が悪くなり、これまで以上に時間がなく、自分の中でパニックのような状態が続いてしまい、その時が一番大変でしたね。ただ全体としては、私はどちらかというと毎日少しずつ均して進めるタイプでしたので、机に座る時間がなくても、あれはどうだろうこうだろうと歩きながらでも常に論文のことを考えていました。

指導いただいた先生方には本当に感謝しています。とにかく先が見えないし、論文が進んでいるのか遅れているのかも分からないくらい真っ暗闇を歩いているような心境の中、いつも先生方が明かりを持って前を歩いて下さっているように感じていました。本当に心強かったです。弱音を吐いても「大丈夫、大丈夫」と励まされ、何とかやりきれたという感じです。時には厳しく、違うものは違うとバサッと切られたりもするので、いつもドキドキしながら臨んではいたのですが、その分本当に心強くて、打てば必ず返してくださるので、わからないなりにも一生懸命ぶつかっていくという気持ちでやっていましたね。

ずっと想いの中心にある相続を柱に お客様に寄り添う税理士として歩みたい

税理士登録後、開業したのは2018年11月です。税理士登録できたら独立したいという気持ちはずっとありました。父の相続がきっかけで税理士を志したので、ずっと相続中心に業務を行ってきました。これからも相続メインの税理士としてやっていきたいです。自分にできる範囲でお客様にコミットし、1人のお客様に対して手厚く対応できるような事務所でありたいなと思っています。

大学院の仲間とは今もいろいろ情報交換しています。独立する時や独立したばかりの時はわからないことが結構あるので、そんな時に相談できるのは本当にありがたいですね。皆それぞれ強みがあったり得意な分野を持っていますし、仕事の内容がリンクしてくればそれも相談できる。そういう面でも本当に大学院に入学して良かったです。

大学院は、自分の幅を広げられる貴重な環境です。税理士試験は絶対に受験でなければ、というがんじがらめな考えは持たないほうがいいと思いますね。大学院のほうが断然実務に即した勉強ができます。迷っている方には、ぜひ大学院への進学を検討いただきたいです。